「その時、書きたい作品」を書くのが大事だという話。

その時、やりたいことをやる

400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (幻冬舎単行本)

という本を読みました。

400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (幻冬舎単行本)

400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (幻冬舎単行本)

 

 

超売れっ子デザイナー、佐藤オオキさんの著書で、同時に400のプロジェクトを進めながら圧倒的な成果を出す彼の仕事術を解説しています。

 

仕事の話としても面白いのですが、これはふと小説の執筆にも当てはまることなのではないかなと思いました。今日はそんな話。

 

ということで、早速本文から引用。

タイトルにもある通り「その時の気分に合わせた仕事をする」という内容です。

 

文章を書くときとプロダクトデザインを考えるときとでは、必要なテンションや集中力に違いがあります。

 

わかりやすくいえば、「文章を書くのにちょうどいい気分」のときもあれば、「プロダクトデザインをやりたい気分」のときもある、ということ。

文章を書く気分になれないのに無理やりパソコンに向かっても、なかなか集中できませんし、そのような状態で面白い文章を書くのは難しいと思います。

(中略)

気分が乗っていれば仕事のスピードは驚くほどアップしますし、アウトプットの質も高まるからです

スケジュールを敢えてガチガチに決めない。

「今これをやりたいからやる」という柔軟な心構えで日々の業務をこなしているようです。

 

これは小説の執筆にも同じことが言えます。

 

僕はいくつかの小説執筆を並行して進めているのですが、やはり、短編を書きたい時もあれば、残酷な話を作りたい時もある。

人の内面を深くえぐった感動を書くのにちょうど良い気分。スリリングなバトル展開を表現したくてしょうがない時期があるのです。

(主に直前に見た作品に影響されていることが多いのですが)

 

WEBで投稿していた昔の作品が、ランキングの上位に食い込みそうなことを発見したら、そちらに力を入れようかと考えることもあります。

 

また、日々の中で「これはいけるんじゃないか?」と大傑作の予感さえ感じさせる物語を思いつくことだってあるでしょう。

 

その自分の気持ちを殺して、「今日はこの作品を進める予定だったから。」と違う作品作りに取り組むとやはりパフォーマンスは落ちてしまう。

「その時に書きたい話を書く」を実現するには?

そうは言っても、現実的には納期があり、嫌々ながらもやらなければなならない仕事があるのは事実。

 

その点に関しても、本書では詳しく解説がされています。

仕事を処理していくときに重視しているのは、「やりかけた仕事は必ず完結させる」ということ。 仕事を途中で止めたまま放置すれば、そのことをいつまでも頭に残しておかなくてはならないので、脳によけいな負荷がかかります。

(中略)

たくさんあるプロジェクトを混乱なく進められる理由の一つは、私が常に「目の前の仕事だけに集中する」ことを習慣づけているからではないかと思います。 

やりたいことを区切りの良いところまでやり、あとは「うまく忘れること」が重要だと言うこと。

 

スイッチをオンにする習慣は、一つだけではなく複数あったほうがいいでしょう。一つしかないスイッチを使いすぎると、スイッチがうまく働かなくなってしまいます。

私は、自分にとって「仕事をしよう」という気分が高まる習慣を見つけたら、意識的に使いながら「仕事のスイッチ」をつくるようにしています。

スイッチとは例えば「この曲を聴くとやる気が出る。」「この人のブログを見ると仕事を頑張ろうと思える。」「コーヒーを飲むと気持ちが入れ替わる。」などなど。

 

もちろん個人によって違いますが、自分が何によってモチベーションを上げているのかを知っておくことが大事とのこと。

 

意識しているのは、悩まずにその場ですべて決断することです。選択肢が多いと選びにくいので、まず2つに絞ります。あとはゲーム感覚で、直感を頼りに選びます。

(中略)

ふざけているように思われるかもしれませんが、大切なのは「決めること」だというのが私の考えです。二択なら、決断のうち50%は正しいほうを選べるはずです。

半分は成功すると考えれば、悪い確率ではありません。それに、仮に判断が間違っていたとしても、常にスピーディーに決断して仕事を前に進めていれば、間違いに気づいたときに取り返す時間も確保しやすくなるでしょう。 

 これが面白いのは、佐藤さん自身100%正解を見つける方法はないと言っているところ。つまり、絶対にヒットする1個を見つけるよりも、おそらくイケるであろう2個まで(最速で)絞り込むのが大事であると。

 

そして半分が当たれば御の字という考え方です。

 

私自身が数多くのプロジェクトを経験して感じるのは、「一度さっぱり忘れたほうが、次の段階に入ったときにまた新鮮な気持ちでプロジェクトと向き合える」ということです。

同じ仕事ばかりずっと続けていると、その対象を見慣れてしまうというデメリットがあります。新鮮な目で見直すためには一度頭をリセットする必要がありますが、これを意識的にやるのはなかなか難しいもの。

ところが、常時400を超えるプロジェクトを進め、「一つの仕事を完結させたらいったん忘れ、次の仕事に集中する」ことを繰り返していると、あえて意識しなくても常に頭がリセットされた状態でプロジェクトに臨めるのです。

抱えるプロジェクトの数が増え、たくさん仕事をするようになるほど、この「意識しなくても忘れられる」ことの効用の大きさを実感しています

これも執筆に通ずる重要な考え方。

 

いくつもの作品を書いていると、毎回作品に対して「コレの売りはどこだろう?」「本当に面白いのだろうか?」と読者に近い目線で見ることができます。

程よい距離感を確保するのに複数の作品を並行して書くのはオススメです。

WEBで作家をしている人とかなり相性の良い本

複数の作品をスピード感を持って書いて、新しいことに挑戦していく必要があるこれからの作家にはかなりオススメです。

400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (幻冬舎単行本)

400のプロジェクトを同時に進める 佐藤オオキのスピード仕事術 (幻冬舎単行本)

 

ちなみに「暗殺教室」の松井先生と対談もしているので、こちらもぜひ見てみてください。

 

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