漫画の原作、原案になるために。

原案者として活動していくために

水谷です。

僕はもともと原作者、原案者にも憧れていまして、WEB小説を通してその夢が叶いました。

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Eエブリスタの編集の方からお声がけをいただいたことがきっかけであり、

本当にタイミングというか、運が良かったという部分が大きくあります。この場を借りてお力を貸してくれた方にはお礼を申し上げます。

 

ただ運に恵まれたなりに「何をどうやればそんな機会が掴めるのか?」を少し考えてみて、2点ほど思うところがあったので書いてみます。

 

「同じことをやれば原作者になれるよ。」というより僕はこんな考えで作品を作っていたよ。」という話。よっしゃ、いくよー!

①コンセプト重視

実は先日、Eエブリスタの担当者さんとのやり取りで気になることがり、メールボックスで「食糧人類」と調べたら、

 

「編集者に聞いた!人気コミカライズ原作の決め手」

 という、Eエブリスタからのお知らせメールがヒットしました。ユーザー全員に送られているものですね。

 

そして、その中に「食糧人類」が一例として挙げられていたのです。(送られてきた当時は見逃していたようです。エブリスタさんからのメルマガ、けっこうタメになるものも多くてオススメです。)

 

内容はこんな感じ。

▼「食糧人類-Starving Anonymous-」(原案:水谷健吾 原作:蔵石ユウ 漫画:イナベカズ)原案を選んだ担当編集:ムラの決め手▼

コンセプトが非常に魅力的!絵空事の怪物や恐怖ではなく、「食糧問題」という現実的なテーマを下敷きにしているため、「他人事ではない恐怖」を感じられる作品でした。

まさに「食糧人類」は「コンセプト」から入った作品。

そこを評価していただいたことが嬉しいと同時に、無名の人間が「誰かの目に止まるため」には必須事項であると改めて感じました。

 

ここ、もう少し掘り下げてみます。

「王道+α」

「暗殺教室」の松井優征先生はひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)でこう語っています。

自分では本格派だと認識していまして……。つまり自称本格派(笑)。一球目だけ変化球で入って、あとはセオリー通りに組み立てているだけなんです。『暗殺教室』もまさにそうでした。

あの漫画は普通の学校ものなんです。ただ「暗殺」と一言加えて入り口を変えるだけで、全然別の世界が開ける。『暗殺教室』は自分の中で、王道というかど真ん中に近いんですよね。

 

よくある設定でも「+α」を付け加えることで、読む人に立ち止まってもらうことができるのです。

ひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)

ひらめき教室 「弱者」のための仕事論 (集英社新書)

 

 

関連記事

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僕の中の「王道」=「残酷なホラー」

当時、「王様ゲーム」を始めとしたホラー系か「恋空」のような恋愛系はやっぱり話題になりやすくランキングでも上位でした。

「恋愛は無理だからホラーで何かを書こう」と決めて書き始めました。

 

僕の中の「+α」=「食糧問題」

ただ怪物が出てきて人々を手当たり次第に食べるのでは普通。

人間が「食糧」として管理され、豚や牛を食べる時と似た手順で、「生産」、「改良」、「料理」されるのは面白いのではないかと考えたのです。

 

「王道的にウケる話」でありながら「初めて見た人にちょっとだけ足を止めてもらえる。」そんなテーマを狙ってみました。

 

やはり、WEB小説で話題になっている作品はこの部分を意識した作品が多くあります。

「異世界居酒屋「のぶ」を書かれた蝉川夏哉さんも 読者の心をつかむ WEB小説ヒットの方程式 にて「流行から半歩ずらす」ことが大事。と書いてあります。

読者の心をつかむ WEB小説ヒットの方程式

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②情熱

こちらからアプローチすることの重要性

意外に見落としがちなのは「情熱でけっこうどうにかなる」という点。

作品をたくさん書いて編集の人の目に止まる機会を増やす、というのも一つです「連絡をこちらからしてみる」のもまたアリです。

 

今回の「食糧人類」。実は一度、別の方に作画をしていただいていたのが、途中で頓挫してしまった経歴があります。

もしかしたら、そのまま流れてしまった漫画だったのかもしれません。

が、ダメ元で編集の方に連絡を取り、色々なタイミングも合わさって、今の形に落ち着くことになりました。

漫画で食えない人の壁

この辺、マンガで食えない人の壁で書いてある内容が非常に面白いのでご紹介。

持ち込みに関して言えば、要は間をあけないことだと思います。ネームを持ち込む頻度が3カ月に1本とかだと編集者だって忘れていますから。(中略)

とにかく間を開けずに持ち込むことです。直しをもらった翌週には直して持っていくとか。なるべく短い期間でサイクルを回しましょう。編集者も何十人の担当をしていて熱意のある人の方が優先順位は高いですからね。

 

作品を作って持っていくというのは頑張っているということなんです。それが10本とかになると以前の作品との比較ができるようになります。(中略)

ところが半年に1本、1年に1本だと力量も判断することが難しいし、それだけの時間が経つと、何が流行であるかなど世の中が変わってしまうんですよ。

そういったことを漫画家志望者が把握しないで時間をかけて作品を作っていても、担当編集者は他にたくさんの漫画家を相手にしていますから、どうしても弾かれてしまいますよ。 

 

たとえダメなネームであったとしても、1カ月に1本以上というペースで編集者に持ち込みをするんです。使い物にならなくても編集者は頻繁に持ち込みをしてくる新人漫画家に対して感情が動きます。絶対に。 ここまでやってくるのであれば、自分もこの新人を何とかしようという気になります。

「お前、何度も持ってくるけれども全然だめだな~。でもまあ頑張っているようだし、いいか……みたいな感じで。親心といいますか。ちなみに、上記のような情熱は、無名の時だけではなく「ある程度、有名になってさらに知名度を上げたい時」にも必要になってきます。

  

マンガで食えない人の壁

マンガで食えない人の壁

 

 

「ママがおばけになっちゃった!」を大ヒットさせた絵本作家のぶみさんですら、今もなお持ち込みをして新しい可能性を探っている様子。

 素晴らしいですよね。

作家としても活動している方にも十分、通用する話です。

 

 

関連記事:(前のブログから引用です。)

mizutanikengo.blog.jp 

 

まとめ 

今回の話をまとめます。

①コンセプト:「+α」「半歩ずらす」作品作り

②情熱:こちらからどんどんアプローチする熱量。そのための準備や提案。

が重要!

 

良かったら参考にしてくださいな!ではではー。