ミスチルの歌詞「顔の割に小さな胸」という悪口の極みについて

ミスターチルドレン「over」

ミスチルの失恋ソング「over」という曲の歌詞に、

「顔の割に小さな胸」

というフレーズがある。

 

驚いた。なんてすごい悪口なのだろう。この短いフレーズで相手女性の容姿に関して二つの点でディスっているのだから。

「顔がでかい。そして胸が小さい。」

しかもこれをandで繋げることなく、

「顔の割に小さな胸」

としてしまうあたりが本当にすごい。一見この巧妙な悪口に気づかない。悪口の匂いを完全に消してしまっている。

例えば友達とドライブに行った時、この曲がたまたま流れてきても気づかないだろう。散歩中にスマホに挿したらイヤフォンで聞いていても見逃してしまう気がする。

腰を下ろし、気持ちを整え、真摯にこの曲と向き合って聞くことで、初めて「え?」となるはずだ。一時停止ボタンを押し、慌てて聞き返し、ようやく「これ、かなりひどいこと言ってるな。」と気づくのだと思う。

褒め言葉にしても凄い

そして、ふと思ったことがある。 

逆だったらもっと凄くない?

つまり、

「胸の割に小さな顔」

としてみる。すると、これむっちゃエロくないですか?セクシーじゃないですか?

 

でも少し問題もある気がする。

なぜなら、

「胸の割に小さな顔」

の場合、「小さな顔」という直接表現があるせいか、「胸の大きさ」よりも「顔の小ささ」に意識がいきがちだ。

胸はもちろん小さいわけではなく大きい。だけども、それ以上にやたら顔が小さいモデルのような女性を想像してしまう。

 

それは良くない。隣に座った時、自分の顔が相対的にでかく見えてしまいそうだ。もしかして二人が別れた原因はその辺りにあるのか?

 

だからこうしてみる。

「顔の割に大きな胸」

いわゆるロリ巨乳というやつである。素晴らしい。顔はやや小さめ。友達からは「ほんと顔小さいよね、羨ましいー」と言われることもあるが、テレビに出ている女優やモデルと比べるとやはり見劣りはするという程度。だが胸はすごい。そんな子だ。素晴らしくない?

 

 

「顔の割に小さな胸」

に話を戻そう。こんなダブル悪口を言いながらも、ミスチルは、というか桜井さんはそんな元カノのことを、同じく「over」の別の箇所で、

 

「今以上に綺麗にならないで。」

としている。

つまり「今でも綺麗」だと思っている。綺麗とは色々あるけど、一度は交じり合った恋人同士だ。顔だけではなく、ありのまま全身(つまりは裸)を見て「綺麗だ・・」と思ったに違いない。

 

顔が大きく胸が小さいのに、でも綺麗。

なんとも粋な話である。

追記

先日、下記のコメントをいただいた。

個人的には、 「顔は美人でグラマーを連想させるのに、意外と胸は小さい」という意味に捉えていたので、新鮮な見方を教えていただきました!笑

「美は目に宿る」をこれほどまでに言い表している対比もないと思う。この記事自体が何かしらの寓話にすらなってしまいそうだ。

なんて事はない。悪口を言っていたのはミスチルでも桜井さんでもなく、僕自身だったのである。