季語の擬人化!漫画「東京季語譚訪」はジブリ作品に通ずる美しい世界観がある

「ぬらりひょんの孫」作者の新作

東京季語譚訪 1 (ジャンプコミックス)

東京季語譚訪 1 (ジャンプコミックス)

 

 ジャンプで連載していた「ぬらりひょんの孫」作者、椎橋先生の最新作「東京季語譚訪(とうきょうきごたんぽう)」がめちゃんこ面白かったの紹介します。

幼い頃から不思議な“力”を持つ青年・青蛙は、廃墟で謎の男と遭遇したことをきっかけに、奇妙なものが見えるようになる。

それは季節の住人達が存在する様々な「季語」が織り成す世界で…!? 日々に潜む季節の移ろいを描く幻想季語異譚!!

主人公、青蛙(せいあ)は季語が「人の姿」として見ることができる青年。

ある時、木下闇(このしたやみ)という季語と出会います。

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それをきっかけに季節ごとの季語達が見えるのですが、古語独特の言葉の美しさと、擬人化されたキャラが作り出す世界観がたまらないんですよ!

何と言いますか、たいそれた出来事が起きるわけじゃないんだけど、ずっとこの世界に浸っていたくなるような、ジブリ作品を彷彿とさせる漫画です。

下記のような感じで、季語たちが紹介されています。

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これらはすべて春の季語。

花冷(はなびえ):春の思いがけない寒さの戻り

朧月(おぼろづき):霞んだ春の月

水圏戯(すいけんぎ):シャボン玉のこと

蛙の目借り時(かえるのめかりどき):眠くなる時期

落とし角(おとしづの):雄鹿の角が落ちること

告天子(こうてんし):ヒバリの別名

糸遊(いとゆう):かげろうのこと

どうですか?響きが美しくないですか?

単純に勉強になるというか、使ってみたくなるんですよね。

「あぁー!今、蛙の目借り時だわぁー。」

「それってまさに、蛙の目借り時ですよね。」

「あれ?あなたもしかして、蛙の目借り時・・・ですか?」

みたいな!

四季折々の季語が登場

他にも梅雨をテーマにした季語や

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冬をテーマにした季語も登場します。

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この中でも、メインどころは何人か決まっていて、

木下に出来る闇である「木下闇」や、梅雨の終わりを告げる「水無月尽」、夏の季語「夏草」、そして「冬将軍」などが中心となって物語が進みます。

2巻はでなさそう・・?

一応、1巻全4話で物語はひと区切りついています。作品の中でも一年が経ってしまい、季節も一巡りしているので、第2巻はひょっとしたら出ないかもしれません。

しかし、ここで終わっても十分な程の完成度と世界観!読んだ後は、ただのんびりと散歩したくなる作品となっています。 

東京季語譚訪 1 (ジャンプコミックス)

東京季語譚訪 1 (ジャンプコミックス)

 

 ちなみに、ちょっとだけ「ぬらりひょんの孫」のキャラクターたちも出てきます。

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興味ある人はぜひどうぞ!