演技ってどうしたら上手くなるの?「演技と演出のレッスン」からそのヒントを探ってみる

演技の練習って何?

水谷です。

最近、自分の脚本を元に映像作品を出しています。

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で、たまに出演することもあったりするせいか、よく考えてしまうんですよ

演技が上手いって何!?

「与えられた役や演出家が欲しい演技をする」って以上の、

もっと根本的な、

もっと本質的な、

そもそも演技が上手い人って一体なんなのだろうか!?

と。

そして、

演技が上手くなるためにはどうすれば良いのだろうか?

と。

悩みに悩んだ僕は昨日、一冊の本を手に取りました。

演技と演出のレッスン ─ 魅力的な俳優になるために

演技と演出のレッスン ─ 魅力的な俳優になるために

 

それがこれです。

「演技と演出のレッスン」

 本書では、スタニスラフスキーという方が確立した演技論を実に分かりやすく紹介しています。

まずは簡単に、

そもそも役者とは何か?

を解説。

原文そのままではありませんが、下記のように書いてありました。

演技とは「作者の意図を正確に観客に伝える」ということ。

そしてそれ故に、役者は技術職である。

 

同時に、「素晴らしい演技」ということに定義もまた書かれていました。

素晴らしい演技とは「感じること」と「考えること」が高いレベルで共存している。

??

どうやらこういうものらしいです。

 

感じること:相手のセリフに対して自分の感情が動いてセリフが出てくるもの。

本番とは覚えたセリフを復習するというような予定調和なものではなく、投げかけられた言葉に対して自然と感情が動くことが大切

考えること:次のセリフ、立ち位置、動作など、あらかじめ決められたことを(場合によっては起こり得るトラブルに対応しながら)遂行すること

という二つの矛盾を内包するもののようです。

 

いや、難しっ!!難易度高っ!!

しかしありがたいことに、本書ではこの二つを成り立たせるために、どのように自分の役に向き合えば良いのかが書かれています。

目的と障害

それぞれのシーンにおいてあらゆる役には「目的」と「障害」が存在します。

この二つがあるからこそ葛藤が生まれ、演技になっていく。

そして、これはあらゆるシーンのあらゆる役に当てはまるのです。。

 

例えば「とある舞踏会の門番」(ただそこに立っているだけでセリフも役の名前もない)でも、

目的:不審者を入れない

障害:じろじろ来客を見ていたら失礼

としっかり「目的」と「障害」を与えることができる。

(これは台本に矛盾のない範囲で付け加えて構わないとのこと)

そしてこの二つがあるからこそ、門番は

「来場者をじっと目を光らせているものの、常に睨んでいるわけでもない」

「少し奇妙な服装の人が現れた時、失礼にならない程度に監視する

というような演技へとつながります。 

「状態」ではなく「行動」で示す

例えば台本に「怒っている」と書かれているから、そのシーンで「怒ろうとする」というのは間違い。

大事なのは、

そんな状態の時、どんな行動をするのかを考える

ということ。

 

例えば本当に怒っている状態なら、あなたはむしろ怒りを鎮めるために深呼吸をするかもしれませんし、落ち着くために歩き回るかもしれません。

間違っても「よし今怒ろう」とは思わないはずです。

 

だからこそ、常日毎から

自分がどんな場面でどのように振る舞い、どんな行動をするのかストックとして持っておくのが大事

と書かれています。

有名な「魔法のIF

上記の話ともつながりますが、「そのシーンでどんな行動をするのか?」を考える時の手がかりとなるのが「魔法のIF」です。

つまり、

「もし自分がその"状況"に立ち会っていたらどう振る舞うだろうか?」

という問い。これこそ、演技の根幹に据えるべきものだと本書では書かれています。

そしてこの"状況"というのをもう少し分解してみると、それは

4W(誰が、いつ、どこで、何を)

という要素に分けられます。

「誰が」というのは、「生い立ちや経歴、置かれている背景なども踏まえてあなたが演じる役」です。

つまりまとめると、「魔法のIF」とは、

もし、あなたがその役のような人生を歩んできて、その時、その場所で、そのような場面に出くわしていたら、どう振る舞うのか?

を想像するということになります。

 

だから、あくまでもあらゆる役は「自分の延長」なんですね。

自分がこの役の人生を歩んできたら、必ずここではこうする。と確信できるならそれは正解なのです(演出家にダメ出しされたら変える必要はありますが)

演技について何もわからないって方にはオススメ

今まで演劇を体型的に学んだことがない方にはオススメの本です。

演技と演出のレッスン ─ 魅力的な俳優になるために

演技と演出のレッスン ─ 魅力的な俳優になるために

 

 ただこれはあくまでの受験勉強で言うところの「教科書」。

指針ではあるけど、これを読んでいるだけで上手くなることって絶対ない。

それよりも実戦で自分の演技をアウトプットし、他人に見せたほうが確実に力になります。

例えばパントマイム業界では最も早い上達の道は、レッスンの回数を増やすことや良い先生につくことではなく、ストリート(路上)に立ちお客さんの前でパフォーマンスをすることと言われています。

 

今ではスマホで十分綺麗な映像が撮れます。

YouTubeやSNSに出せば反応が返ってきます

観劇三昧などのサービスなら先人たちの演劇作品が見放題です(月額980円ですが)

 

どんどん試して、どんどん世の中に出して試行錯誤していく。力をつけてから、とリスクを取らないでいるといつまでも成長しません。

 

ということで僕は動画作品をこれからも恥ずかしげもなく出していきます。

良かったらチャンネル登録よろしくお願いします!

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