「演技」の迫力をこれでもかと描いた漫画「ブタイゼミ」が面白すぎる!

第1話だけで引き込まれる作品 

ブタイゼミ(1) (アフタヌーンKC)

ブタイゼミ(1) (アフタヌーンKC)

 

 「限られてるの、時間って。皆それに気づいてなくて」――

なんでもできるようで何もないカラッポの「僕」と、演じることしかできない若き天才女優。魂が熱くなる、青春演劇マンガ!

感情を表に出さない機械のような主人公が、天才女優である今日子に声をかけられたところから物語が始まります。

「自分の劇団に入らないか?」と誘われた時、主人公は「今ここでセミなれますか?」と提案。

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するち今日子は気を登り始め、

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この迫力がいきなり凄まじいんですよ。

警察に注意されてもお構いなし、そして真夏なのに全く汗をかくこともない。

なぜなら、

「セミには人間の言葉は届かないから」

「セミは汗をかかないから」

「演じる」ということの圧倒的迫力

今日子の劇団「ブタイゼミ」に入ることになった主人公。

演技の詳しい話について、丁寧な解説が加えられながら物語は進むのですが、

最も面白いのが「役になる瞬間」の空気の変わり方。

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劇団「ブタイゼミ」で主役を貼る西尾くん。

最初はからっきしだった主人公も、今日子のおかげで少しずつ才能を開花し始めます。

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そして主人公と西尾は次の舞台の主役をかけて勝負することに。

「生き返った男が恋人と再会するシーン」を外で演じ、より多くの人間の注目を集めた方が勝ちというルール。

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主人公は最初「恋人の再会」にしては不自然な演技をしてしまいます。

定まらない目線、不可解な間、硬い表情……。

場が奇妙な緊張感に包まれます。

しかし、ここからが素晴らしい!

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「死神だ」

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彼の演技がその場にいるはずのない「死神」を観客に感じさせたのです。

 

 

いやー面白い!

演技の奥深さ。そしてそれを生み出す役者の緊張感が見事に描かれた漫画です。現在1巻しか出ていないですが、続きが気になります。

間違いなくこれから注目される漫画です。 

ブタイゼミ(1) (アフタヌーンKC)

ブタイゼミ(1) (アフタヌーンKC)